塚田トオル's Blog

還暦間近のおっさんが綴る雑記録

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『シークレット・イン・アイズ』

FBI捜査官キウェテル・イジョホーの同僚であるジュリア・ロバーツの娘がレイプされ殺された。 事件が起きたのは2002年。彼らは検事で野心家のニコール・キッドマンらとともにテロ対策に明け暮れていた最中の出来事。当時は次の大規模テロを未然に防ぐことが…

『沈黙ーサイレンス』

基督教への幕府によるもの凄い弾圧。日本に渡ってきた宣教師たちの悲劇としての見方がある一方、実際に被害を被ったのは隠れ切支丹として生き(なければならなくなっ)た貧しい農民や漁民。加瀬亮はなんの前振りもなくいきなり見せしめのため斬首。小松菜奈…

『葛城事件』

自己顕示欲が強く、自己肯定ばかり、自己中心的で見栄っ張り、暴力的で自分の価値観が絶対と信じて疑わず、常に周囲を支配しようとする。こんな父親に育てられたら、妻や子どもが、こうなってしまうのも仕方ない。でも、すべて親の責任かと言うと、そこは少…

『スノーデン』

エドワード・スノーデンがCIAやNSAのXKeyscoreとかPrismとか呼ばれているプログラムでアメリカが各国の要人や国民のあらゆる通信を監視していたことを公に曝露するまでのことが描かれている。監督はオリバー・ストーン。ジョセフ・ゴードン=レヴィットのス…

『夜の署長』安東能明

安東能明の本は電子書籍になっているものはほとんど読んでいます。 今回読んだのは『夜の署長』 短編集です。 新宿署の話なので、当然舞台は歌舞伎町ということになります。 新宿ならではの猥雑な人間関係の中で起こる事件は暴力的な面もありながら、社会の …

『オリーヴ・キタリッジの生活』

エリザベス・ストラウト作 2009年にピューリッツァー賞フィクション部門を受賞した作品。ピューリッツァー賞にフィクション部門というのがあるのを恥ずかしながら知らなかった。 メイン州の小さな湾に面した町で数学教師を務めていたオリーヴ・キタリッジな…