塚田トオル's Blog

還暦間近のおっさんが綴る雑記録

『夜の署長』安東能明

安東能明の本は電子書籍になっているものはほとんど読んでいます。
今回読んだのは『夜の署長』 短編集です。
新宿署の話なので、当然舞台は歌舞伎町ということになります。
新宿ならではの猥雑な人間関係の中で起こる事件は暴力的な面もありながら、社会の
安東能明のもので最初に読んだ本は『撃てない警官』です。
WOWOWでドラマになったのが切っ掛けですが、僕は前からこういう警察組織ならではの、出世にまつわる裏話が好みだったので、とても面白く読んだ記憶があります。
なぜかはわかりませんが、組織の裏話が好きなんですよね。表の顔とは違って、こんな裏の面を持っているんだ、ということがわかるので。どんな組織にも表の顔と裏の顔がありますよね。病院の裏の顔とか。大学病院なんか、白い巨塔が物語る通り、人の命なんか二の次で出世にしか興味のない医者というのは実際にいますしね。