塚田トオル's Blog

還暦間近のおっさんが綴る雑記録

『あやしい(怪しい)彼女』を見比べてみた。

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まずタイトルは韓国版が「怪しい」で日本版がひらがな表記の「あやしい」。韓国版の原題は『Miss Granny』
韓国版の方は、まず主人公の女の子があまり可愛くない。これは日本版の多部未華子に当然ながら軍配が上がる。この映画は主人公の女の子のキャラクターをどれだけ可愛く、面白く見せられるかにかかっているわけで、それはつまりキャスティングが重要ということになる。そういう意味で言えば、日本版の方が圧倒的に作品の出来としては勝っている。バンドをやっている孫の男の子も、日本版は北村匠海だし。韓流番は無名の(たぶん)冴えない男の子だ。ところが解説を見ると、当時(2014年)韓国で人気のあったタレントが多数出ているようなので、キャスティングには韓国版もそれなりに力を入れていたことがわかる。
ただバンドのオリジナル曲だけは韓国版の方が良かったかな。日本版は小林武史が関わっている割には、あまり出来が良くなかった。
苦労して一人で子供を育て、その課程で友だちもなくし、周りに悪態をつき、家族からも疎まれる老人になっても、もう一度若さを取り戻して、自分がかなえられなかった夢を実現できるとして、若いままの自分であり続けたいとはたぶん思わないのではないか。再び二十歳に戻って、そこから人生をやり直すはめになったら、きっとしんどいという思いの方が強いに違いない。