塚田トオル's Blog

還暦間近のおっさんが綴る雑記録

2018-01-01から1年間の記事一覧

万引き家族の件

そんな意見が出てくるとは微塵も想像しなかったのですが、観た人たちの中には、日本人の家族には絶対見えないとか、あれは半島の人(在日)たちの話でしょとか、犯罪を助長するのはけしからんとか、あんなボロボロの簾なんか見たことないよとか、気持ち悪い…

『慟哭』貫井徳郎

新興宗教にのめり込み、少女を生け贄として死者復活の黒魔術を行う男と、その連続幼女殺害事件を捜査する警視庁特捜本部の緊迫した状況が、チャプターごとに交互に描かれつつ小説は進んでいく。 ラストの3~40ページのどんでん返しは、こんなベタなどんでん…

『湯を沸かすほどの熱い愛』W座 ★★☆☆☆ ネタばれ

一つには家族というものに血のつながりがはさほど重要じゃないということ、しかしいくつになっても、実母への愛は忘れられないということ。例えそれが、身勝手な理由で自分を捨てた母であっても、である。信濃八太郎も小山薫堂も「泣けた、泣けた」(特に信…

『君の膵臓を食べたい』★★★☆☆

女の子が病気で亡くなる−という話は『世界の中心で愛を叫ぶ』を超えるものはないという気がする。小栗旬の12年後のシーンを入れるなど、上手く映画として物語を成立させていると思うが、小説の方がシンプルに書けている分、バランスを欠いた思春期の心の不安…